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楽天の若きスピードスター 茂木栄五郎

2016年8月25日のソフトバンク戦の9回1死一、二塁、ランニング逆転3ランを放つ茂木
Photo By スポニチ

 【宮入徹の記録の風景】なかなかの記録男だ。楽天の茂木栄五郎内野手(23)は昨年新人ながら、規定打席に到達。打率・278はリーグ14位で、銀次の・274(15位)を上回り、チームでは首位打者だった。過去に新人の首位打者はいない。チームの新人首位打者も過去に50年西鉄・宮崎要、56年高橋・佐々木信也、58年巨人・長嶋茂雄、67年サンケイ・武上四郎、98年阪神・坪井智哉といるだけ。茂木は史上6人目、楽天では初のケースになった。

 8月25日のソフトバンク戦では9回に、9月19日西武戦では7回にいずれも快足を飛ばしてランニング本塁打を記録。2リーグ制後、シーズン2本のランニング本塁打は92年巨人・川相昌弘以来で13人目(14度目)。新人では茂木が初めてだった。三塁打も7本マークし、オリックスの西野と並びリーグ最多タイ。新人のシーズン最多三塁打は06年広島・梵英心以来でパでは50年南海・蔭山和夫、58年阪急・本屋敷錦吾に次いで58年ぶり3人目だからこれも珍しい。

 一方でデビュー間もない4月20日オリックス戦では2、3、5、7、9回と5打席連続三振のプロ野球ワーストタイ。史上15人目の失態となったが、新人野手では初めてと、幅広く?記録を残した。それでも粘り強い打撃は新人離れしていた。昨年パで規定打席に到達したのは28人。この中で3ボール2ストライクのフルカウントでは37打数17安打の打率・459。同僚の岡島の・364を大きく引き離しリーグ1位としぶとさを発揮した。60年以降の両リーグでフルカウントからの打率が・450以上は茂木まで14人(16度)。新人は茂木しかおらず、楽天では06年リック(・500)に次ぐ高打率だった。

 身長は171センチと決して大きくはない。だが、190センチ以上の大型投手との対戦は65打数19安打(打率・292)、1本塁打、7打点と攻略。日本ハムの大谷(193センチ)も7打数3安打(・429)と苦にしなかった。そういえば、かつて牛若丸と呼ばれた阪神・吉田義男(167センチ)は国鉄、巨人で活躍した400勝投手、金田正一(184センチ)を得意にしていた。2人は53年から69年まで17シーズン顔を合わせた。通算成績は328打数95安打(・290)、8本塁打、29打点。吉田の通算打率は・267だから2人の対戦は吉田に軍配を上げていいだろう。小柄な打者が長身投手を打ち込むシーンはいつの時代も痛快だ。

 話を茂木に戻そう。昨年盗塁はチーム最多の11を決め、盗塁死は4だった。楽天のチーム盗塁数は12球団最少の56。今季の梨田監督は機動力の向上を課題に挙げている。茂木の盗塁内容を左右投手別で見ると右投手では成功8の失敗1で盗塁成功率は・889。それが左投手だと成功、失敗とも3で成功率は・500までダウンした。今季は左腕投手登板時の盗塁成功率を上げ、どこまで増やせるか。2年目の飛躍を期待したい。(専門委員)

 ◆宮入 徹(みやいり・とおる)1958年、東京都生まれ。同志社大卒。スポニチ入社以来、プロ野球記録担当一筋。94年から15年まで記録課長。本社制定の最優秀バッテリー賞の選考委員会には、1回目の91年から26回連続で資料説明役として出席。

[ 2017年3月1日 09:00 ]

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